深刻な多重債務
近年、多重債務者の数が増加傾向にあり、深刻な問題となっています。
さらに、その中で返済が困難な状況に陥っている人の数は少なくても150万人〜200万人だといわれています。こうした背景から自己破産の申し立て件数が増え続け、2003年をピークに減少しつつありますが、未だ決して少ないとはいえない数字です。
自己破産しなければならないほどの多重債務に陥る原因は、計画性のないクレジットカードの利用や借り入れがほとんどです。
便利であるからといって複数の他社を利用し、最終的に管理し切れなくなり、返済するために借りるということを繰り返すうちに多重債務に陥ります。
2010年5月には、5社以上の複数の他社を利用している多重債務者の数は100万人以上であるという結果も出ています。
このような深刻な多重債務を解決するために自己破産を申し立てるのも1つの解決策ではありますが、中には家や車などを手放したくない方もいるでしょう。
また、職業も制限されてしまうため、制限の対象となる職種に就いている方は自己破産をするべきではありません。
そのような場合には、自己破産以外の債務整理を利用することになりますので、専門家の方に相談して、それぞれの状況に合った債務整理を行うようにしましょう。